12月に来日する「ボリショイ・バレエ」で各演目で主要な役どころを踊るマリーヤ・アレクサンドロワ。
世界でも注目を集める彼女に、客席からも笑いが起こるほどのユーモラスなバレエ「明るい小川」の魅力や、バレエに対する思いを聞いてみました。
インタビューは2回に分けてお届けします。
〜「明るい小川」の魅力とは〜
―ラトマンスキーが蘇演した「明るい小川」の初演でも出演されていましたが、ロンドンでもとても反響があったと伺っています。
ソ連時代、ショスタコーヴィチは政治的な面もあり評価されていませんでしたが、「明るい小川」という作品はいいと噂で聞いていました。ラトマンスキーの蘇演で自分も出演できるのが嬉しかったです。ショスタコーヴィチの良さやラトマンスキーの振付の能力を信頼していましたので。
―話の中で、男女が入れ替わるシーンもありますね。
劇中劇で若いダンサーとのデートに、自分の奥さんが仮装をして現れるシーンがあります。このユーモアは世界共通。オペレッタの「こうもり」にも似ていますし、歌舞伎でもそのような話があったと思います。軽いユーモアが笑いを誘い、パリ公演でもとても反応がよかったです。
―コミカルな役はアレクサンドロワさんに合っていますか?
コミカルな役は自分のキャラクターに合うと思っています。フィーリンともとても息が合っています。
また、ラトマンスキーの振付は、あらかじめ大体の振付や動きを決めていますが、踊りと踊りのつなぎのシーンなどではダンサーの提案を聞いてくれたりします。たとえば、決闘のシーンでは、みんなでいろいろ意見交換したのが活かされています。
今回はショスタコーヴィチの初演のときより現代的で、ラトマンスキーのアイディアで「シルフィード」の動きを思わせる振付になっています。 
―ショスタコーヴィチの音楽はどのような感じですか?
この作品を何回も観ましたが、面白いシーンで拍手したとき、近くの年輩のお客さんに静かに…と注意されたことがありました。「ショスタコーヴィチの音楽は聴くものだ」と思っている人がいるのですね。ユーモアの中にも、音楽の技法で素晴らしいものがあります。オーケストラも音楽の演奏し甲斐があるでしょう。
―その音楽はバレエに合いますか?
ショスタコーヴィチはシリアスなイメージがありますが、「明るい小川」はユーモアがあり、踊りのイメージも湧き出てくるほど、バレエにぴったりの作品です。ラトマンスキーの着眼点はとてもよかったと思います。ユーモアのある楽しい作品なので、子どもも楽しめる、ファミリー向けの作品です。とてもリラックスしてバレエを楽しめます。
2008年08月07日
アレクサンドロワ:インタビュー
posted by Japan Arts at 11:25| ダンサー
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